起立性調節障害・うつ 不登校を乗り越えた!

起立性調節障害、うつと診断された中学生の息子の様子を残していきたいと思います。不登校になってから、復活までの記録です。

わかってもらえない辛さ

息子のようすは、身近で体調の変化を見た人にしかなかなかわからない。

もし、家で祖父や祖母たちが息子に話しかけたとしても至って普通の対応ができる。

「何で行けないの?」

そんな疑問が浮かんでくるのだ。

息子のしんどさは、周りにはなかなか理解してもらえない。

外へ出ると、動悸や吐き気、焦燥感が襲ってくると言っても、

「?」

なのだ。

実際に泣き崩れて絶望している姿をその目で見ない限りわからないのだ。

家族でもそうなのだから。

実際に見ているのは、私だけ。

そして、私も同じしんどさを経験しているからこそ、その苦しさ、しんどさ、不安さが痛いほどわかる。

因みに、私は気持ち悪くなる症状ではなかったので、そこの部分はやはりわかりづらい。

やはり、1番は同じ体験をしたことがあるかだ。

 

「何が緊張するの?…」

そんな言葉を息子にかけた人がいる。

何が緊張するんじゃなくて、この場全てが緊張する原因なのだ。そして、お願いだからそんなことを長々と話さないで欲しい。この会話こそが更に緊張、不安を引き出す要因になるのだから。

しかしながら、この言葉は愛情を持って述べられたものだと思う。

でも、本当の息子のしんどさを理解してもらえない限り、「何故?」の答えを見つけることはできない。

これは仕方のないことだと思う。とても辛いことだが。

 

 

 

 

外食行けた!

インドカレー行けました!!

行く前に、酔い止めトラベルミン

そして胃薬を飲んでおきました。

血圧と心臓の薬は、一応持って。

 

店に着き、料理を注文。

「余裕?」

そう聞くと、

「ちょっとだけ…」

と言って、不安感がちらちら。

しかし、ナンが到着すると嬉しそうにパクリ。

「美味っ!」

途中、ちょっとダメだったのか血圧と心臓の薬を服用。

しかし、沢山食べたいようで、休み休み食べていました。

「1年ぶりに外で食べたのかなぁ、すごくない?オレ」

本当すごいよ!めちゃめちゃすごいよ!

「長い時間いた方が慣れるから、ゆっくり食べるわ」

少し気持ち悪くなっても慣れてくればまた回復してくることがわかってきているよう。

「お母さん、明日も外食してもいい?」

もちろん、OKだよ!

「え?いいの?やった!」

 

外で食べられたということが、本当に本当に嬉しくて楽しかったようでした。

今まで外へ出たかったのに出られなかったもどかしさが、これでもうクリアできそうだという喜びが彼の言葉から強く感じることができました。

「外に出て食べるのってすごい楽しい!」

そう言っている姿に、今までの長い長い体調との戦いの日々が思い起こされました。

なんでこんな言葉を言わせなきゃいけないんだろう…

そんなことも思ってしまいました。

 

「これでどこでも行けるかな!学校も行けそう。だって学校は食べることは関係ないし」

(いや、給食があるけど…!)

夕方学校へ行くことを言ってるのかもしれないと思って、本人に聞いてみましたが夕方ではなく昼間普通に学校へ行くということだったみたいです。

とにかく、すぐには無理だろうけど、確実に外へ出るということに自信をつけてきたみたいです!

本当良かった!

今日は私の方が緊張して気持ち悪くなりそうでした!笑

 

 

 

お!?

今日は、仕事から帰ったら息子が、

「今日〇〇(適応教室)30分行けた!」

おおおーー!!

やったぁ!すごいじゃん!!

「体調は大丈夫だった!?」

「楽勝だった」

おおおおー!本当に本当!?

「明日は1時間にするわ」

(頑張りすぎっ!……)

 

そうしなきゃいけないと思ったのだと思う。

頑張らなきゃいけないと思ったのだと思う。

プレッシャーをかけてるんだろうと思う。

 

「それは、やめよ!頑張りすぎ!」

そう、私は素早く返した。

それに、明日は土曜日だよ。

「そうか、土曜日か!」

ホッとするように、嬉しそうに息子は呟いた。

でも、その後今日、どんな風に過ごしたか聞いた時に、こうも言った。

「外食もできそう」

うんうん、お正月からそんな風に言えるようになってきたね。

私はすかさず、

「〇〇のお肉食べる?それともインドカレー食べたい?」

息子はナンとかマンゴーラッシーとか大好きだ。ずっと外食へ行けるようになったらインドカレーを食べたいと言っていた。

「お母さん、明日行く?」

ええ!?いや、嫌じゃないよ、勿論OKだよ!

「え!?お母さんいいの!?」

 

 

さてさて。

本当に明日、行けるのでしょうか。

 

いや、まず外食という一番ハードルが高いものに挑戦せず、外で弁当食べるとか、そんなことから挑戦した方がいいんじゃないかという不安感。

でも、大好きで一番欲しているものだからこそ、外食したいという欲求が生まれているのだから……

 

あ。

そういえば、不安感がなくなってきたのは確かなんだけど、今日も暗くなってからジュースを自販機へ買いに行きました。

以前なら暗いところも恐怖だったのに、へっちゃらになりました。

すごい回復だなぁ…!

 

仕事を続けるかどうか

本日、夕方また学校へ提出物を持って行くことができました。

適応教室へも2度あいさつに行けたのでホッとしています。

息子がどんな様子だったのか自分が送迎していないのでわかりませんが、とにかく外へ出て大丈夫だったという経験を増やしていきたいと思っています。

けれど、誰かのアドバイスが欲しい。

カウンセラーさんにもう一度予約を入れて相談したいと思います。

 

実は、仕事を辞めた方がいいのかずっと悩んでいました。

息子も調子が悪かった時は不安感が強すぎて誰かがいないといけない状況でしたが、今は家での体調がよくなったので不安感がほぼありません。

しかし、適応教室や学校、病院、その他外へ出る練習をさせようと思うと、フルで働いて残業も沢山あると、なかなか私自身思うように動けません。そして、忙しくて体もへとへとになるので自分の休憩も必要です。

そうすると、仕事をしながら息子のために動こうとするとかなり厳しいのです。

辞めていいものなら辞めて、子供のために時間を使いたいです。

けれど、やはりお金も必要だし、仕事の責任もあるしそう簡単には仕事を辞めますとは言えない。

今だにずっと悩み続けています。

 

さて。

明日から息子にどう動かせようか、何か漠然としていてどうしたらよいかわかりません。

次から次へと悩みが出てきます。

 

行けた!

携帯を見ると、午後、自宅から「着信あり」と表示されていた。

(嫌な予感…)

早速夕方自宅へ電話する。

「もしもし」

息子から、開口一番、

「今日やめて、明日行くわ」

(はぁああ!?またか…)

がっくりとくる。けれど、何故!?

「昼飯食べたの遅くて、気持ち悪いから」

(嘘でしょ??)

早目に食べておくことが、彼にとってどれだけ大事かわかっているはず。

食べた後気持ち悪くなる確率が高くなることは百も承知。

私は、苛々苛々してきた。本人の自己管理不足。だけど、怒っちゃいけない?それを受け入れなきゃいけない?無理させてはいけない?もう頭の中は苛々とショックでどん底。

「先生、待っててくれてるんだよ?」

もう我慢できなかった。やっぱり後押ししなきゃいけないんじゃないかって。もう居ても立っても居られなかった。

すると。

「わかった。行くわ」

(え!?行けるのかよ!!)

というか、行かせていいのか?また動悸の発作を起こさせるんじゃないか?また失敗経験をさせるんじゃないか?

なんて、もうどっちの意見を言っても私の中は既にパニック状態。とにかく家に帰ろう。仕事は残っているけど残業せずに帰ろう。

私は急いで家に帰った。

 

家の中に入ると、体調はなんだか良さそう。

「行けるの?」

「うん、行ける」

(よさ、そう…かな)

私は、息子の様子を見てそう思った。

この機会を逃したくない。

心底思った。

そして、しばらくすると、

「お母さん、もう行こ?早く終わらせたい」

わかったよ!うん、はやく終わらせよう!

 

車の中で、私は必死にまったくわからないゲームの話をいっぱい話しかけ、気持ちを逸らすように頑張った。その思いも本人が気づいてしまうんじゃないかと思うくらいに。

そして、学校の駐車場に着くと、

「お腹痛くなってきた…」

やばい!!やばいよ!やめるとか言い出すんじゃないの!?

「よし、これ渡すだけですぐに帰ろう!」

もう、ここまで来たら先生に会うところまで行ってくれ!

 

そして。

 

無事、先生と会うことができ、他の先生方とも話すことができた!!

途中、先生が席を外した時、動悸がしてきたようで胸を抑えていたので、大丈夫か聞いて見ると、ちょっとやばいというようなことを言っていた。このじっと話を聞いているということが本人にとって動悸と吐き気をもよおしてくることがわかっていたけど、なんとか乗り越えられ成功!!

はぁ…本当に良かった!

帰ってからも体調も大丈夫!

さて、これからどうしていくか、だ。

また、カウンセラーさんと相談しよう。

 

 

 

 

行けたか行けなかったか

今日は、携帯を家に忘れて仕事へ行ってしまい、落ち着かない1日だった。

今日は、起立性調節障害を診てもらっている小児科へお父さんと一緒に行ったのだが、夕方息子が学校へ行けるかどうか私は1日ずっと考えていた。

 

帰宅した時に、車があるかどうか。

もう辺りは暗くなっている中、車を探した。

あるか

ないか

あるか

ないか

 

『ない』ことを願って帰宅する。

(あるような気がする…)

なんて考えたくないことを考え、

目の前に捉えたもの。

 

(……ある、じゃん…)

しっかりと車が停まっていた。

 

家の中へ入って聞いてみる。

「明日行く」

そう先生に伝えたらしい。

今朝は、朝一で小児科へ行くから、いつもより早く自分から起きて、服を着替えて、髪を整えて、朝ごはんを食べて、薬を飲んで、こんなに完璧に朝早くに準備できるものなのだと感心していた。 けれど実は朝起きた瞬間に、

「今日学校やめておこうかな」

と、呟いていたのを私は聞き逃さなかった。

『やめておこうかな』だったか『行けないかも』だったかははっきり覚えていないけど、確かに『無理』かもという選択肢が朝から、いや思い出せば寝る前に呟いていたような気もしてきた。

あの『行こう!』という勢いは、精神科の先生に言われたパワーを感じ取ったからなのだと、やっぱり思わずにはいられない。

ああ、明日は本当に行けるのだろうか。

先生と電話で夕方話した時は元気な声のトーンだったというが、明日を信じられない気分になってしまう。

精神科の先生が『タイミングが大事』と言っていたが、そのタイミングをどう作り出すのかわからない。

ああ、もう。

 

 

因みに、今、息子に学校へ明日行ける確率を聞いてみた。

「100%」

だそうだ。

「本音で言ってよ」

そう聞くと、

「90%」

と言った。もう1つ本音で教えて欲しいことを聞いた。

「朝から行ける気しなかったんじゃない?」

「…うん」

やっぱり。なんか昨晩から朝にかけての様子を見るとそんな感じがした。

一進一退。その通りだ。

 

明日は、「行けた!!」とここに書きたい。

お願いします。行けますように……

 

 

え!?本当に!?

 

2週間おきに行っている病院。

今日は、お父さんと息子の二人で。

私は仕事をしながら、

(大丈夫かな…酔ってないかな)

など心配で早めに家に帰った。

18時ごろだったか、私が家に帰っているのを知ってか元気な声が玄関の扉を開けるとともに聞こえた。

「行って来たよ!」

私がこの時間に帰って来ているのも嬉しかったようだが、それにしても元気な声。

「大丈夫だった?」

そう聞くと、何でもないように、

「うん、普通」

 

良かった〜!

ホッとした。自分が病院へ一緒に行っていないと本当に心配だ。

ともかくこんなに元気な声を聞けて、本当に嬉しかった。

しばらくすると、

 

「明日学校へ行くわ」

 

(え!?い、いま、なんと!?)

あまりに驚きすぎて、どういうことかわからない。適応教室をすっとばして、が、学校!?

 

どうやら、病院の先生に良くなってきたから、少しずつ学校へ行くようにと言われたらしい。

勿論、授業ではなく、夕方だけど。

それでも、家庭訪問、先生からの電話も無理だったのに、え、え、え……!

今日病院へ行った後、薬局も一緒に車から降りて行ったらしいし、その後スーパーへ買い物も一緒に行ったらしく、体調も全く問題なかったようで、本当に体調が良くなってきたみたい。

薬局なんて今まで車から降りた試しがない。

本当に今までの息子とは全然違う。

自分から動こうとしている!

めちゃめちゃ嬉しくて嬉しくて、たまらなかった!

 

でも。

実は、不登校になってからでも10月までは普通に夕方学校へ行けていた。だけど、今、家での体調も問題なくなって、学校へも行こうとしている。家での体調が良くなっている分、これはすごい進歩だ。いや、まだ明日になってないから成功するかはわからないけど、行こうと思えただけ、かなりの前進だ。

適応教室ではなく学校なのだから!

それにしても病院の先生の言葉は子どもに響くものだとつくづく感じる。ありがたい。

ただ、息子の場合、学校の先生とか病院の先生の言うことをちゃんと聞かないとダメだと思っているから、それを通そうとして無理してしまう。それが実は心配ではあるのだが…。

何はともあれ、元気になってきているのは事実なのだから、あとは本人がその気になって、心がついていき、身体が(自律神経)がついてこればトンネルの出口の光が見える。

カウンセラーさんにも言われたけど、『一進一退だから、少しずつ。また戻ることがあっても少しずつ上昇しているから』という言葉をしっかりと胸に抱いて、これから頑張っていこうと思う!